総合評価
ミラーレスカメラやスマートフォンが幾つもある昨今。それとは異なる選択肢があるという事は、なんて贅沢で幸せな事なんだろうと常々思います。ファインダーから覗くその風景やその佇まいは私の所有欲を満たしてくれる。相棒として長く使えるカメラだと思います。
製品コンセプト
割り切った部分もあるが、カメラとして非常に良くできている。グリップの握りや操作感もよく撮影が楽しく感じられる。
光学ファインダー
覗いた瞬間「おっ!」と声が漏れたほど、明るく隅々までよく見える(K-1は少し暗かった)。視度調節ダイヤルも操作しやすく文句の付けようが無い。よくこの軍艦部に収まったものだと感心する。ファインダースクリーンの設定も細かく変更でき、4つ分けて保存できるのは嬉しい仕様。しかもユーザーインターフェースに反映する細やかさに思わず笑みがこぼれた。
画質
目的にもよりますが、巨大広告ポスターの印刷でもしない限りプリントや鑑賞には必要十分な画素数です。
動体性能
入手してからの日も浅く最適な設定を絞り切れていませんが、流し撮りにおいて意外に行けるのでは?との感触が感じられました。ただ、流石にベストとは云えず厳しい条件下でのAF精度はまだまだ改良の余地がありそうです。
操作性
ボタンやダイヤルは押したり回したりの感触もよく、視覚的にも握った際にも分かりやすく適切に配置され操作に戸惑う事はありませんでした。背面メニュー操作も同様。ただ、流し撮りなど連写時はカードスロット1(UHS-II)を優先的に使うため、書き込みスロットの選択はS.Fnやカスタムメニューから素早く選択できるように出来るとなお良いと思います。
デザイン
外観はよくある普通のカメラ形状ですが、ボディの角は程よく丸まっており、握っても触っても変に引っかかる所がない。カメラバッグへ入れてもスルッと滑り収まる。手に持って使う道具なので、このようなスペックに書かれない感触の部分は意外と大事だと思います。