先に出された「PENTAX STATEMENT」は嘘じゃなかった！迷いが全然感じられない！最初は価格高過ぎだと思いましたが、使ってみてすぐにそんなことは忘れてしまいました。「良い物を長く愛して使い込む」という言葉さえも形骸化した感がある昨今ですが、大げさでなく日本のモノ作りの良心が伝わる、真面目な良いカメラだなぁと感じています。

光学ファインダーで生の被写体を見る楽しさや感動を追求しようとする本気な姿勢に、大きな信頼感と良い意味でのやんちゃな冒険魂を感じます。

見やすくて美しいの一言です。K-7、K-5、KP、K-1、他社一眼レフ、他社ミラーレスも使っていますが、このカメラのファインダーは、すっきりした自然な明るさと気持ちが良い解放感みたいなのを感じます。マクロ撮影で構図を追い込むのがとても楽しいです。

TAvモードでの撮影が多いですが、感度1万前後でも十分な画質だと思います。ノイズが無いのではなくて、嫌なノイズ感が少ないと感じています。カスタムイメージは「雅」がお気に入りですが、草木の緑色がいつも安定して階調豊かにくっきりしっとり写るので、PENTAXからは離れられませんね(笑)

スミマセン、評価は五つ星ですが動体撮影はあまりしません。DA★200mmを付けっぱなしで蝶の撮影などをしていますが、小さい生き物へのAF精度がだいぶ向上した感じを受けます。現にほとんどAFで撮影しています。

グリップに手が吸い付くようなフィット感があり、望遠レンズをずっと使っていても疲れがほんとに少ないと思います。AFボタン、測距点レバー、グリーンボタンの配置も絶妙で、片手で手元を見ることなく、どんどん操作ができます。シャッター音は感動モノでした。ギュッと濃縮感がありながら軽やかで、昔乗っていたFIATのエンジン音を聴く時の快感と共通するものを感じました。シャッター音フェチなので(笑)、これだけでもK-3 Mark IIIを買った甲斐がありました。

愛用しているK-7やK-5から続く、機能美の結晶のようなデザイン、と言ったらほめ過ぎですかね。奇をてらってないけど遠くから見てもPENTAXだとすぐに判るのが好きですし誇らしく感じます。