English Page:Product Stories of New APS-C Vol.3 (Wakashiro)

PENTAX一眼レフカメラの商品企画を担当しております若代です。
開発中のAPS-Cフラッグシップ一眼レフカメラについて発信していきます。

ミラーレスも一眼レフもバリアングル液晶やチルト液晶といった可動液晶を採用しているモデルが多くなりました。しかし、開発中のカメラでは固定液晶を採用しています。このような仕様にした背景をご説明致します。

開発中のカメラでこだわった特長の1つに小型堅牢ボディがありますが、基板レイアウトの最適化や液晶デバイスの薄型化でマウント面から液晶面までの厚みを薄型化しています。

PENTAX K-1シリーズも小型堅牢ボディにこだわっていますが、三脚での撮影を重視するコンセプトもあって、縦・横・斜めに動くフレキシブルチルト液晶を採用しています。フレキシブルチルト液晶は、複雑な機構でありながらも堅牢性を兼ね備えているため、ボディの厚みに与える影響が大きくあります。KPのような一方向のみのチルト液晶やK-70のようなバリアングル液晶も選択肢として考えられますが、やはりボディの厚みに繋がりますし、薄型化を重視すると可動部の強度が問題になります。

また、光学ファインダーの見え味や動体性能を大切にし、ファインダーでの撮影を最優先で考えていますが、ボディの薄型化はファインダーの見口を出っ張らせることに繋がり、背面液晶モニターに鼻が触れにくく自然に覗き込めるようになるという効果もあります。

開発中のカメラでは、イメージセンサー、画像処理エンジン、アクセラレーターユニットの全てに新しいものを採用し、高感度性能だけでなくISO100といった低感度の解像性能も進化します。また、PENTAXのカメラは、カスタムイメージが充実しておりパラメーターを緻密に微調整できるので、撮影現場で心に刻まれた印象通りに画作りの仕上がりを調整できることも魅力と思います。
小型ボディで可動液晶を採用すると液晶モニターを大型化するのが困難になりますが、小型堅牢ボディにこだわりつつ、画質・画作りを撮影現場で大画面で確認できるようにすることも重要であると考え、固定液晶にして3.2型の液晶モニターを採用しています。

長い年月をかけて開発した高屈折率ガラス製のペンタプリズムを採用し、APS-C一眼レフカメラでありながらフルサイズ一眼レフに匹敵する視野角が得られる光学ファインダーを搭載します。現実の光を眼で見て心で感じながら撮ることができる光学ファインダーで撮影する時の愉しさや気持ち良さを最大限に高めたいと考えました。また、小型堅牢ボディをどこにでも安心して持ち歩き撮影に没頭して頂くことで、被写体と対話するように感性を研ぎ澄ませて撮影して頂けると思います。そして、実際に撮った写真を撮影現場で見て感動して頂き、撮った写真と撮るプロセス、そのすべてが心躍る写真体験となるように、という思いからこれらの仕様を採用するに至っています。