Product Stories of New APS-C “K-3 Mark III” Vol.7 (Wakashiro)

PENTAX一眼レフカメラの商品企画を担当しております若代です。
PENTAX K-3 Mark IIIのシャッターの感触についてご紹介致します。

一連の撮影プロセスの中で、シャッターボタンを押して写真を撮る行為は一瞬のことです。しかし、シャッターボタンを押す指の感触やミラーやシャッターユニットの動作の伝わる感触は、撮影する時の気持ち良さにおいて非常に大切な要素だと思います。
K-3 Mark IIIでは、小型堅牢ボディをアクティブに使うカメラのコンセプトに相応しい軽快なシャッター感覚を感じて頂けると思います。

 

 

K-3IIなど従来のAPS-C一眼レフカメラのシャッターボタンには、小型化を優先して半押しから全押しでクリックのあるタクタイルスイッチを採用していました。一方で、K-3 Mark IIIでは、645ZやK-1と同じく三枚の板バネを使ったリーフスイッチを採用しています。押し心地が滑らかで、不用意にシャッターが切れることがなく、かつ強く押し込む必要がない最適な重みと深さのシャッターボタンを追求しています。これにより、シャッターボタンを押す瞬間もカメラを安定させることができ、連続撮影中も力むことなくシャッターボタンを押し続けることができます。
リーフスイッチを採用しつつ小型化を実現する為に、内部機構を一から見直しました。シャッターボタンに繋がる部品が釘の形状をした部品を押す構成になっていますが、K-3 Mark IIIではその釘の上面を凹ませることで高さを抑えています。そうした細かい工夫を重ね、各部品の形状を最適化することで、小型化を実現しながらも、シャッターボタンのぐらつきを抑え、K-1同様に自然で上質な押し心地を実現しています。

 

 

K-3 Mark IIIでは、ミラーやシャッターの駆動制御系を一新しています。
メインミラーは、ダンパー機構の採用で衝撃を吸収するとともに、軽量化により衝突エネルギーを低減することで、高速化とミラーバウンドの抑制を両立しています。また、サブミラーの駆動・停止構造も新たに設計を行い、ミラーが静止するまでの時間を大幅に短縮しています。
ミラーやシャッターの駆動モーターには、応答性に優れたコアレスモーターを新たに採用し、モーターの駆動・制動を細かく制御できるようにしました。また、それぞれのモーターが駆動させるカムギヤの位置を精確に把握できるように光センサーを搭載しています。これらにより、ミラーバウンドなどの無駄な動作を最小限に抑えながら高速に駆動できるよう、ミラーやシャッターの駆動・停止の制御タイミングを緻密に最適化することで、K-3IIと比較して撮影シーケンスを約2/3に短縮しています。

 

新開発の駆動制御系により、コマ速アップや像消失時間の短縮による連続撮影時の快適性を感じて頂けると思います。それとともに、一眼レフカメラでシャッターを切る行為の気持ち良さ、次々に撮影したくなる小気味良いシャッターの感触によって、撮影プロセスまで愉しめるカメラへのこだわりを感じて頂きたいと思います。

 

 

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