Product Stories of New APS-C “K-3 Mark III” final (Wakashiro)

PENTAX一眼レフカメラの商品企画を担当しております若代です。
>>こちらの動画でも既に触れておりますが、改めてPENTAX K-3 Mark IIIの画質についてご紹介致します。

K-3 Mark IIIでは、画質に関わるデバイスの全てを刷新し、高感度性能に加えて低感度域においても高画質を実現しています。撮像素子には、APS-Cサイズで、受光効率が高く高感度性能に優れた裏面照射型CMOSイメージセンサーを採用しました。有効画素数は約2573万画素で、ローパスフィルターレス設計とすることで高い解像感が得られます。また、新たに開発した画像処理エンジンPRIME VとアクセラレーターユニットIIにより、複雑な画像処理を高速に行うことで快適な動作と高画質を両立しています。



PENTAXにおける画質設計で大切にしていることの1つがISO感度の繋がりです。ISO感度の繋がりは、ISO感度が変化した時に画作りが大きく変化しないように、ノイズやシャープ感など自然な繋がりを意識してチューニングを行うことで実現しています。高感度域においては、カラーノイズの発生を抑える画像処理によって色のりが悪くなってしまう場合がありますが、超高感度域においてもPENTAXの画作りが活かせるようにこだわりながら処理のチューニングを行っています。K-3 Mark IIIでは、新たな画像処理エンジンPRIME VとアクセラレーターユニットIIによって、PENTAXの画質設計の理想により一層近づき、超高感度域においても黒の浮きを抑え、輪郭や色彩をより自然に描写した画像を出力できるようになり、最高ISO感度は160万を実現しています。カスタムイメージの種類が豊富で調整できるパラメーターも多くあり、ISO感度との組合せは膨大になりますが、画質設計者自らが実写、フィードバックを行うという官能評価を何度も繰り返し行いながら細かくそれぞれのISO感度の画質のチューニングを行っています。

解像度はイメージセンサーの画素数で決まりますが、最終的に得られる写真の解像感となると、画像処理エンジンでのチューニングが大きく影響してきます。質感描写へのこだわりから、PENTAXでは通常のシャープネスとファインシャープネス、エクストラシャープネスの3つのシャープネス設定を用意してきました。通常のシャープネスでは、はっきりとした輪郭は検出して強調することができますが、微細な輪郭については検出されにくい傾向があります。一方で、ファインシャープネスは、微細な輪郭表現を得意としますがノイズを強調する場合もあり、エクストラシャープネスは、微細な輪郭をよりしっかりと表現できますがノイズを強調する傾向が強く不自然なノイズを発生する場合もあります。それぞれ長所と短所が存在するために、用途によって使い分けることができるように3種類の設定を備えていました。
新たに開発したK-3 Mark IIIのシャープネス処理は、エクストラシャープネスのように微細な輪郭をしっかりと表現することができる上に、不自然なノイズの発生やノイズの強調を抑え、滑らかなテクスチャー・階調表現を可能にし、PENTAXの考える質感描写の理想により近づくことができました。これまでのファインシャープネスとエクストラシャープネスを統合して新しいファインシャープネスとし、これからのPENTAXにおけるスタンダードとして初期設定にしています。

※設定項目の名称は「ファインシャープネス」となります

低感度域における質感描写、解像感の向上を大いに感じて頂けると思います。

自分で見た映像から想像力を働かせ、シャッターを切った時にどのような描写に仕上がるかという期待感があってこそ、撮影プロセス全体を愉しむことができると思います。画質というのは見かけ上の数値で良くすることもできますが、どのような描写にするかという数値では測れない領域に対して、PENTAXは官能評価を大切にして開発者自身の感性をも盛り込んで深い味わいを追求しています。
交換レンズを含めコンパクトなAPS-C一眼レフでありながら、フルサイズのような光学ファインダーを備え、優れた描写力を発揮するK-3 Mark IIIで、写真撮影を存分に愉しんで頂きたいと思います。

「K-3 Mark IIIに込めた想い」は、この第10回が最終回となります。最後まで記事を読んで頂きありがとうございました。
PENTAX STATEMENTを体現した最初のカメラPENTAX K-3 Mark IIIを実際にお使い頂き、ご自身の眼と手でこだわりを感じて頂きたいと思います。

K-3 Mark IIIに関するその他の情報発信については >>こちら

事前情報の発信はこれにて終了となります。以降は正式発表後にリコーイメージングサイトにて情報をお届けしてまいります。(PENTAX official編集部)