こんにちは、朝倉です。
先日、「K-3 Mark IIIとオールドレンズ その1」で八百富写真機店さんに行って実際にオールドレンズ「SMC PENTAX 55mm F1.8」(以下、55/1.8)を手に入れる記事を書きました。
新しいレンズを買ったら、撮りに行きたくなるのは必定で、お店を出たその足で写真を撮りに行ってきたので、今回はオールドレンズ実写編です。
撮影の前に、まずはオールドレンズを使う前に設定しておきたいことのおさらい。
■「絞りリングの使用」をオン
これをオンにしないと電気接点のないオールドレンズを着けて撮影ができないので、まずはここから。
■「MFレンズの焦点距離入力」を今回のレンズに合わせて55mmに
ここで入力した焦点距離に合わせて手ぶれ補正をしてくれるので、きちんと焦点距離を入力。K-3 Mark IIIから1mm単位での入力ができるようになったのもポイント。
■「起動時の焦点距離入力」をオフ
従来機種では電源を入れるたびに焦点距離入力をしなくてはいけなかったのですが、K-3 Mark IIIではそれのON/OFFを選べるようになりました。僕はオールドレンズで撮影する際には基本的にはその一本しか持っていかないのでこの機能をオフにします。オールドレンズを複数本持って着け外しする人はオンの方が良いかも。
■「絞り情報記録」をオン
K-3 Mark IIIでは、レンズの絞りリングで設定した絞り値を、後電子ダイヤルを操作して同じ値にしておくことで、Exifに絞り値情報を残せるようになりました。普段、街歩きをしながらスナップする時だと、毎回毎回設定するのは面倒なのでしませんが、今回は記事を書くことを前提に撮ったので、絞り情報を記録しておきました。
このあたりのお話は、ジョニーさんが「K-3 Mark IIIでオールドレンズを堪能する」という記事に詳しく書いてくれているので要チェックです。
というわけで、八百富写真機店さんのある大阪駅周辺をK-3 Mark IIIに55/1.8をつけてスナップしてきました。
オールドレンズを着けているからと言って、何か撮る被写体が変わるわけではありませんが、なんとなくいつもより気分が高揚するのは、新しいレンズということもあるけど、やっぱりK-3 Mark IIIのファインダーを覗いてマニュアルフォーカスをしていると、”自分でピントを合わせている”という感覚があるからかなと。
オートフォーカスで撮る方がパパッとピント合わせができて、思った瞬間を確実に撮れるのですが、マニュアルフォーカスを使って自分の手で被写体をググっと”引き寄せてくる”感覚を味わえることは、最高に気分が高まります。
それと、前回の記事でも少し触れた、シャッターボタンを押した後に絞り込んで測光して自動露出で撮影できる「瞬間絞り込み測光」のおかげで、露出操作が絞りリングだけで済むので、ピント合わせや構図、シャッターチャンスに集中できて、オールドレンズをより楽しむことができたのは大きなポイントかなと思います。
シャッターボタンを押した後に少しのタイムラグはあるけど、それも加味したタイミングでシャッターを切るだけなので、慣れてしまえばそこまで気になりません。
55/1.8はK-3 Mark IIIに装着すると、35mm判換算で84.5mmぐらいなので、中望遠レンズとして使えるのですが、以前、「縦構図のススメ」という記事の中でもお話したように、中望遠レンズを使うときは個人的に縦構図で撮るが好きなので、ついつい縦構図ばかりになってしまいます。
中望遠の画角の狭さと縦構図による横方向の視線の制限で「撮りたいと感じたもの」をより主観的に切り撮ることができるので、個人的にはすごく好きです。
マニュアルフォーカスもそうですが、縦構図も同じく奥行き方向に意識を向けるので、オールドレンズと縦構図の相性はバッチリ。
一時間ほどの短い時間でしたが、K-3 Mark IIIと55/1.8の組み合わせで撮るのは、とにかく楽しかった!
ピントを外した写真もあったし、レンズ特有の収差が目立つ写真もあったけど、それはそれで良し。
街を歩く、被写体を見つける、絞りリングを回す、ファインダーを覗く、ピント合わせる、シャッターを切る。
その一連の動作だけで、楽しい。
改めて、写真を撮ることの楽しさを感じた時間でした。
今度は、このK-3 Mark IIIと55/1.8の組み合わせで、丸一日どこかで写真を撮りたいと思います。
その時は記事にしたいと思いますので、お楽しみに。
それではまた。
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