なんとなく閉塞感を感じる日々が続いて、街中で撮影するのも少し気がひけるようなところがあります。そんな日々の中で森に行くことが多くなりました。出掛けるのはできるだけ人が少ない平日でさらにちょっとマニアックなところを選んでいます。撮影の基本はのんびりペース、周りに人がいるときはその方々とのペースを変えます。そんなことをしていると緑の癒し効果が高くなる気がします。
オススメのカメラとレンズ
オススメのカメラとレンズは機動力を考えて、 PENTAX K-3 Mark III と HD PENTAX-DA 16-85mmF3.5-5.6ED DC WR です。珍しくズームレンズを使っているのは、森の中は動きの制限が多くその中で構図をまとめるためです。撮影はプログラムオート+ISO感度オートのプロフェッショナルモード、カスタムイメージはリバーサルフィルムです。
カラーでも光を狙う
森でもマニアックに自分の世界に浸るときはモノクロで撮影することがありますが、やはり自然はカラーの方が楽だと思います。リバーサルフィルムを選んでいるのは緑の深みを強くするためです。それでも意識するのは光です。森の中に光が入るのは早朝や夕方よりトップライトの昼前後があっています。
スポットライトの光の印象を強調するために露出補正もかなり大胆に使います。全く光がない場所でも強めのアンダーでその深みが表現できます。
お気に入りの木や場所を見つける
今回撮影したのは、高尾山の6号路です。この道は人が少ないのが特徴です。整備はされていますが、自然路に近い場所が多いので、トレッキングシューズなどを履いている方が楽です。ハイシーズンには登り専用になります。沢沿いを歩くところもあるので防水性の高い靴の方が適しています。実はここには季節ごとにおとづれているので、お気に入りの木や場所があります。そんなポイントを毎回観察すると季節の移ろいを感じやすくなります。
目で見ているのとは違う写真の世界を意識する
露出補正を少し強めにしているのは写真ならではの世界を作るためでもあります。カメラが示す適性露出で撮影すると綺麗ですが、光の輝きや深みは少し弱いと感じることがあります。大胆な露出補正を加えると写真ならではの世界になります。もちろんアングル選びも大事です。
徒歩の下山は16時を目安に
森を感じながら撮影するのは1000m以下の低山が適しています。そして、森や山に入ったときの大前提は自己責任です。たとえ高尾山のような観光客の皆さんがたくさん集まる山でも遭難することはあります。大切なのは事前の準備と慎重な行動です。登山道からは絶対に離れないこと。何かの拍子に外れてしまっても、おかしいと感じたら直ぐに引き返しましょう。下山の時間も徒歩の場合は16時ぐらいには山を降りているようにして下さい。山の中は想像以上に暗くなるのが早いのがその理由です。
次回は、ハードを極めよう です。
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