今回は 秋のカスタムイメージ Special Edition「九秋(KYUSHU)」のお話です。Special Edition はレンズの制約があるという特徴がありますが、今回の九秋はパンケーキタイプを中心に比較的使えるレンズが多いのが特徴です。とはいえ HD Limited シリーズに限られるというのは同じです。
参考までに九秋に対応しているレンズは、以下の4本
・HD PENTAX-FA 43mmF1.9 Limited
・HD PENTAX-DA 21mmF3.2AL Limited
・HD PENTAX-DA 40mmF2.8 Limited
・HD PENTAX-DA 70mmF2.4 Limited
対応しているボディは、以下の4機種
・PENTAX K-1 Mark II
・PENTAX K-1
・PENTAX K-3 Mark III
・PENTAX KF
その特徴を一言で表すなら「シットリ艶やか」でしょうか。全体的に少し柔らかさを感じるトーンの再現性と赤みが少しでてくる印象があります。そんな特徴は晩秋にも最適だと感じました。
カメラとレンズと撮影モード
カメラは K-3 Mark III レンズは PENTAX-DA 40mmF2.8 Limited
撮影モード 絞り優先 F2.8~5.6
WB 太陽光 ISO感度 AUTO
露出はアンダーがオススメ
左:絞りF2.8 露出補正 +0.7EV 右:絞りF4.0 露出補正 -0.7EV 左のオーバー露出でも色みを感じられるが、今回オススメするのは右のアンダー露出撮影したのは奥多摩で紅葉はちょうど良いようなちょっと遅いような微妙な感じでした。季節のタイミングを合わせるのはなかなか難しので、ちょっと微妙な感じでも「九秋」があればなんとかしてくれるかもと感じました。
色だけに頼らない
光の捉えかたでまとめる
せっかくの紅葉撮影で色が弱いと少しがっかりするかもしれません。そんなときでも上に紹介したように形を見せるという発想になれば被写体は見つかります。光の捉え方を工夫すれば色以外の要素でまとめやすくなります。
光を見極めればトーンが活きる
光の見極めなんてできない。確かに目に見えない光を見極めるというのは少し難しく感じます。大切なのは影の存在で、その深さを決めてくれるのがトーンです。九秋のトーンは優しさがありますが、締めるところは締めてくれる程よさがあります。そして、光は感じるものです。その感じたままを確認しながら撮れるのが一眼レフの利点です。
レンズの話
仕事の撮影ではズームレンズを中心にいろいろなレンズを持っていきますが、作品撮りや今回のような撮影ではレンズは1本しか持っていきません。それも単焦点レンズです。今回使った HD PENTAX-DA 40mmF2.8 Limited は、とてもコンパクトなパンケーキタイプなのでボディだけを持っているような気分になれます。確かにこの画角だけでは撮れないイメージに出会うこともあります。そんなときはこの画角でできることを考えて、それでも無理があれば諦めます。諦めるというのはとてもネガティブに感じるかもしれませんが周りを意識する。そんな余裕にもつながると思います。
まとめ
一生懸命にやることはとても大事です。しかし、その一生懸命さがあなたの視点を狭くしていないでしょうか?自分の狙いだけに集中するあまり周りの人の行動を制限しているとしたら……。それは写真に対するイメージを悪くしているかもしれません。結局、周り回って写真を楽しむ環境を狭くしてしまうことにつながります。光を感じるためにも広い視野、周りを感じる余裕を忘れないようにしてください。
次回は、冬のお話 です。