今回は自分が育った街、渋谷をペンタビします。相棒は「PENTAX KF」と「HD PENTAX-FA 31mmF1.8 Limited」です。そう、「カスタムイメージ Special Edition」の「冬野(FUYUNO)」を使うためです。日本を代表するエリアの変貌著しい道玄坂界隈を撮り歩いてみましょう。
渋谷界隈は再開発の工事がずっと続いています。渋谷駅を中心に日夜問わず建設機械が動いていますよね。ちょっと離れた道玄坂周辺も老舗デパートの閉店などがあり、これからいろいろと動き出すようです。道玄坂のビルの谷間からセルリアンタワーを見上げてみました。「冬野(FUYUNO)」が冷え切った空気感をうまく演出してくれましたよ。
観光客で賑わう渋谷スクランブル交差点を離れ、道玄坂から円山町側に道を一本入ると、昭和に建てられたちょっとレトロ感ある建物が目に付きます。マンションやラブホテルなどひと昔前の建築意匠が新鮮に感じられます。
裏通りのさらに裏通りが多く存在するこの界隈ですが、昔と違って随分明るいイメージになりました。以前は連れ込み宿の街という感じでしたが、ライブハウスやいい酒場などができるようになって、人通りがある活気あるエリアに変貌を遂げました。それでもなおアヤシいスポットがあるのが魅力とも言えるでしょう。
今なお現存するストリップ劇場の横を通り過ぎると名曲喫茶の看板が。撮影禁止の名店もしっかりと営業していてうれしくなりました。近くに住んでいた頃はここを歩いて通り過ぎるのに勇気がいる場所でした。それくらいちょっとアヤシい界隈だったのです。
最近よく訪れるビアバーの向かいにある神社です。歓楽街のど真ん中に鎮座しているのでその筋の人たちが参拝に訪れるとのこと。外国人客で賑わうバーとのコントラストがなかなか魅力的。夜の灯りに浮かび上がる姿も見応えがありますよ。
この辺りも再開発の波が押し寄せてきています。いずれはガラス張りの洒落た建物ばかりに変貌してしまうかもしれませんね。昭和レトロな雰囲気を撮影できるのもあとわずかだとしたら大変残念です。
昔の猥雑だった時代にこの界隈のホテルで殺人事件があって、その捜査の模様を撮影していたところ、取材に来た新聞記者に撮影済みフィルムを預けたことがありました。写真は新聞に掲載されなかったものの、キチンと現像されて新聞社の名前の入った黄色いレンズクロスとともに返送されてきたことを思い出しました。たしか中学生の頃だったと記憶しています。
廃墟となったラブホテル。建築計画のお知らせがあるものの、もう随分このままのような気がします。お隣は再開発が進みずいぶんと大きなビルが建設されています。ここは一体どうなるのでしょうかね?そんな寒いイメージだけでなく、ちょっともの悲しい雰囲気を演出するのにも「冬野(FUYUNO)」はピッタリですね。
道玄坂から東急本店通りを過ぎ、井の頭通りまでやってきました。東急本店も閉店ですが、このエリアもそろそろ変貌の波が来そうな感じがします。ちょっとまえはパルコが大きく変わりましたよね。ご存じかと思いますが、東急ハンズもハンズとなってしまったのでこのロゴもそろそろ見納めかもしれません。
小学生の頃からブラブラとカメラを持ってほっつき歩いていた街を「PENTAX KF」を持って同じようにペンタビしましたが、軽量コンパクトなので撮影が捗りました。「冬野(FUYUNO)」の仕上がり感も意外とマッチして好印象です。「PENTAX KF」は数量限定カラー「クリスタルブルー」だったのですれ違う人に振り返って見られました(笑)。またニューカラーも登場したのでそちらも気になりますね。