こんにちは。画質設計をしているMIYAです。

先日、PENTAX K-1、K-1 Mark II、J limited 01用の新ファームウェアが公開されました。
そこで新たなカスタムイメージ「Gold」を追加しました。
今回はこのGoldの画作りに関して少しお話します。
まずはGoldで撮影した写真をどうぞ!(今回はカスタムイメージ「鮮やか」と比べてみてください)

Gold / 鮮やか
スライダーを操作すると表示域が変わります

Goldは「様々な風景を黄金に彩る」というコンセプトの画作りとなっています。
特徴は
・青味を帯びたシャドー部
・ハイライト部に向かって黄色味を帯びていく
・トーンカーブでの特徴的な色づくり
となっていて、他のカスタムイメージでは出せない色となっています。

[企画豆知識]
元々PENTAX QのLOEWE様とのコラボレーションモデルに限定搭載したスマートエフェクトORO(スペイン語で「金」)というのがあったのですが、いつかはこのような画作りをカスタムイメージの1つとして搭載したいと企画担当者が思い続けていました。実はそんな想いが今回のGold搭載に繋がっているんです。

 

先日発売した「smc PENTAX-FA 50mmF1.4 Classic」は個性的で味わいのある描写が特徴で、このレンズとGoldの組み合わせが面白いんじゃないかなと思いGold開発中に何度も持ち出して撮影に行きました。その中からの写真です。

Gold / 鮮やか
スライダーを操作すると表示域が変わります

夜のスナップ撮影での1枚。このレンズの特徴的な虹色フレアを出しつつ、暗部が青味を帯びているのが良くわかるかと思います。

Gold / 鮮やか
スライダーを操作すると表示域が変わります

こちらもGoldの黄色味が良くわかる夜のスナップでの1枚です。
うっすらと虹色フレアが出ているのもこのレンズならではの写真ですね。

次の2枚は日がある時間の写真です。
このレンズの絞り開放付近の柔らかい描写とGoldの柔らかい印象の画作りがとてもマッチしていると思います。

Gold / 鮮やか
スライダーを操作すると表示域が変わります

Gold / 鮮やか
スライダーを操作すると表示域が変わります

ここからは以前撮影した写真をカメラ内RAW現像してみました。
鮮やかと比べてみると、印象がどことなく懐かしく、優しく感じられる写真になっているかと思います。

Gold / 鮮やか
スライダーを操作すると表示域が変わります

Gold / 鮮やか
スライダーを操作すると表示域が変わります

Goldの色づくりはトーンカーブを使って表現しています。
シャドーからハイライトに向かって色味が変化するので、同じ被写体でも露出を変えると
色味が変化します。写真の印象が大きく変わるので、そんなことも頭の片隅に入れて、Goldでの撮影を愉しんでみてください。

ファームウェアアップデートは今後K-3 Mark III、KFにもGoldの追加を予定していますので、楽しみにしていてください。
また、対象機種をお持ちでない方も、Digital Camera Utility 5を最新版の5.10.1にアップデートすると過去機種のRAWデータをGoldで現像することが可能です。是非こちらも試してみてください。

PENTAXのカスタムイメージは様々な種類の仕上げとパラメータを用意しています。
今回の写真はGoldのデフォルトパラメータですが、ここから彩度やキーなどのパラメータを変化させると様々な表現が出来る仕組みとなっています。是非カスタムイメージを使いこなして自分好みの表現をしてもらえたらと思っています。

今回の写真の一部はPENTAXの社員が作成しているYouTube「PENTAXちゃんねる」でもお見せしていますので、そちらも参考にしてみてください。

では、Goldで撮影された写真を楽しみにしています!