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今回もカスタムイメージ「Gold」の話です。PENTAX K-3 Mark IIIとPENTAX KF でも使えるようになったので、DA Limitedで晩秋の逗子から江ノ島と夜景を楽しみました。ポイントになるのは光(ハイライト)と言いたいところですが、実はシャドーです。
カメラとレンズ
カメラ:PENTAX K-3 Mark III
レンズ:HD PENTAX-DA 15mmF4ED AL Limited / HD PENTAX-DA 20-40mmF2.8-4ED Limited DC WR
まずは森でシャドーを意識
まずは晩秋の雰囲気を感じるために大好きな森に出かけました。ここの光はいつも美しく静かな世界に程よいアクセントを加えてくれます。そんな光の印象を決めるのが影の再現です。今回のように強いアンダー露出にしても潰れず雰囲気を残しながら色の濁りも感じないのはGoldのシャドーに少し青みが入っているからです。この青みを意識すると使いやすくなります。
ノスタルジックな優しさ
Goldに誘われて でも触れましたが、Goldのトーンにはフィルムのネガカラーのような優しさがあります。色みも独特な渋みがあるのでちょっとノスタルジックな雰囲気を作りやすいはずです。
使い始めは特徴的な黄金色を強く意識していましたが、シャドーのブルーを意識した方がイメージが掴みやすくなりました。そのシャドーに入るブルーが最初に紹介したネガフィルムを思わせるような優しいトーンの要になっています。
海辺のバランス
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DA15mmLtd プログラムオート 露出補正 +0.7EV
海辺の風景は輝度差が大きいのでバランスが難しいと感じることがある。このシーンでは再現力の高さを信じて太陽を入れて堤防と海の境目のバランスを意識した
Goldの夜景
今回は全てWB・AUTOで撮影しています。色に関してはもともとかなり強い変化が加わっているカスタムイメージなので私はWBはAUTOが使いやすいと感じました。
まとめ
Goldという名称とハイライトの黄金色は魅力ですが、それよりはシャドーを大切にしてほしいと思います。そんな撮影をしているとモノクロで撮影しているときと同じような感覚になります。シャドーを大切にすると結果的に光を大切にすることになります。たまにそんなことを思い出してください。