雨が降ったので今日の撮影は中止。濡れるのが嫌だから、そんな心理がこんな選択に繋がっていると思います。確かにカメラやレンズも濡れると壊れることがあります。防滴仕様のカメラとレンズであればそんな心配は少し緩和されます。何よりも雨には雨ならではの魅力があるので、ぜひとも撮影にでかけてください。

オススメのカメラとレンズ

オススメのカメラとレンズは防滴仕様になっているものです。今回は KP と HD PENTAX-DA 20-40mmF2.8-4ED Limited DC WRを使いました。撮影はプログラムオート+ISO感度オートのプロフェッショナルモードです。

雨はモノクロ向き

実は雨はモノクロ写真にあっています。これはモノクロ写真のポイントがコントラストにあるからです。雨の日は雲がかかっているので、曇天と同じで光が弱く光が作るコントラストも弱くなりますが、水の反射が程よいコントラストを作ってくれます。コントラストの弱いモノクロ写真もありますが、これは少し敷居が高くなるので、コントラストのつく条件で撮影する方が狙いを決めやすいと思います。さらに水の映り込みなど雨のときにしか出会えない風景が広がります。

 

焦点距離は29mm・露出補正は-1.0。水の反射が地面にほどよいコントストをつけてくれる。

 

焦点距離は29mm・露出補正は-1.7。水たまりを覗くときは覗く角度を浅くすると遠くの風景が写り込んで、手前の実像がボケやすくなる。強めのアンダーにすると影の形が引き締まりやすい。

 

焦点距離は30mm・露出補正は-0.7。水に濡れると植物が生き生きしてくるように感じる。きっとどこかに四つ葉もあるはず。そんなことを考えながら撮影すると見え方が変わる。

水滴は角度がポイント

水の映り込みと同じように水滴もそれを捉えるアングルでその印象が変わります。トップ写真のように真上から俯瞰気味で撮るとまあるい感じになります。少し斜めらか撮るとその膨らみがわかります。

 

焦点距離30mm・露出補正-0.7 下の方から水滴を見ると反射も強くなってその輝きがます。ボケた水滴や木漏れ日は玉ボケになるのでキラキラした感じが強くなる。

最後は無理をしない

雨の魅力に気づくと撮影に夢中になります。夢中になっても忘れていけないのはカメラとレンズはできるだけ濡らさないという鉄則です。これは防滴仕様のカメラとレンズを使っても気をつけたほうが良いことです。自分の体はアウトドアウェアーに多い、防水性と透湿性を備えたウェアーで守りましょう。それでも雨が強くなってきたら建物の中から撮影するなど無理をしないようにしてください。

 

焦点距離21mm・露出補正-1.0 この日も雨が強くなってきたので室内に避難して窓越しの風景を狙った。

 

雨の日の撮影で一番大切なのはアフターケアーです。もちろん自分の体のケアーも大切ですが、撮影中に濡れたカメラやレンズは必ず水気を拭き取ってからカバンにしまいましょう。家に帰ったらできるだけ早めにカバンからカメラやレンズを出して、レンズキャップ などは外してズームも一番長い状態にしてしっかり乾燥しましょう。

次回は、森に行こう です。

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