ども、”こっしぃ”です。

前回はDigital Camera Utility 5 (以下DCU5)に関する記事の第1回目として、当ソフトウェアの概要と簡単なRAW展開の手順についてご紹介しました。
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今回は第2回目として、RAW展開に関わるちょっとした便利(かもしれない)機能についてご紹介します。

第2回 知ってると ちょっと便利ね RAW展開 (前編)

パラメーターのコピーと貼り付け

パラメーターのコピー/貼り付け(ツールバー)

同じシーンで何枚も撮影した場合、一つの画像で調整したパラメーターを、他の画像に適用したいということがあるかと思います。そのようなときは、「パラメーターのコピー」および[パラメーターの貼り付け」を使うと、調整済みパラメーターを他の画像に反映出来ます。

パラメーターのコピー元となる調整済み画像を選択して「パラメーターのコピー」を行い、同じくコピー先となる別の画像を選択して「パラメーターの貼り付け」を行うと、コピー元の画像に設定されているパラメーターがコピー先の画像に適用されます。コピー先がパラメーター未調整の画像ファイルだった場合は、サムネイル上のパラメーター編集アイコンが”無効”から”有効”に変わります。

パラメーターの貼り付け(コンテキストメニューからの実行例)

なお、貼り付ける際に、画像リスト上で複数の画像を選択してから行うと、選択した画像すべてに同じパラメーターを適用できます(画像によって適用できないパラメーターがある場合は、それらを除きます)。

パラメーターのファイル保存と読み出し

パラメーターをファイルに保存/パラメーターファイルを開く(ツールバー)

DCU5では、調整したパラメーターは自動的にアプリケーション内部のデータベースに保存されるようになっていますが、任意の画像のパラメーターを独立したファイル(拡張子”.ini”のテキストファイル)に書き出し、別の画像でパラメーターファイルを読み出して反映することもできます。
前述のコピー/貼り付けと同様の使い方も出来ますが、出先で使うノートパソコンと自宅のデスクトップパソコンというように複数のパソコンを併用したり、古いパソコンから新しいパソコンに環境を移行したりする場合にも使用出来ます。

[ファイル]メニュー(またはツールバー)の「パラメーターをファイルに保存」を実行すると、ファイル保存ダイアログが開きますので、あとで分かりやすいファイル名を付けて保存してください(デフォルトでは元の画像のファイル名が設定されています)。

「パラメーターをファイルに保存」ダイアログ

保存したパラメーターファイルは、適用したい画像を選択した状態で、[ファイル]メニューやツールバーから「パラメーターファイルを開く」を選択して、先に保存したパラメーターファイルを読み込むことで、環境をまたいで調整済みパラメーターを移行することが出来ます。

ちなみに、パラメーターのコピー/貼り付けや、パラメーターファイルの保存/読み出しの機能を使って、あるシーン(複数の光源が混ざっていたり、特定の色が大きな面積を占めていたりすることにより、オートホワイトバランスが引っ張られるような環境)での一連の撮影において、その中の一枚にグレーチャートを入れ込んで撮影しておき、その画像で「グレー点設定」によりホワイトバランスを取って、同じシーンの他の画像に適用する、という使い方が可能です。その際、適用先の画像の[ホワイトバランス]パネルの「グレー点設定」欄に、別の画像の画素データから算出したホワイトバランスゲインであることを示すアイコン(図の丸で囲った部分)が表示されます。

グレーカードを入れてホワイトバランス調整用の写真を撮った例

別の画像のグレー点設定ホワイトバランスゲインであることを示すアイコン

バックグラウンド処理

デフォルトでは、1コマのRAW画像を展開して保存すると、プログレスバーダイアログが表示されて、処理が行われている間、ほかの操作をすることが出来ません。

1コマRAW展開時のプログレスバーダイアログ

1コマ調整しては展開保存し、また1コマ調整しては展開保存する、というような場合、オプションの[画像保存]-[1コマ画像展開時の実行方法]を「バックグラウンドで実行」に設定しておくと、「展開して保存」を実行したときに、1コマ画像展開処理がバックグラウンドジョブとして登録され、即座に別の操作ができるようになります。

1コマ画像展開の実行方法

ちなみに、後述する複数画像の連続展開時は、必ずバックグラウンド処理となりますので、オプションに同様の設定項目はありません。

バックグラウンド処理の状況を確認するには、[ウィンドウ]メニューの「バックグラウンド処理状況」にチェックを入れます。すると、コントロールパネルにバックグラウンド処理状況パネルが開きますので、ジョブがどれだけ進んだかが確認できます。また当パネルでは、進行中のジョブを一時停止したり、待機中のジョブを取り消したりすることも可能です。

バックグラウンド処理状況パネル

複数画像の展開

RAW展開したい画像ファイルがたくさんある場合、前述したように、パラメーター調整し終わった画像から次々バックグラウンド処理に登録していく方法もありますが、先にパラメーター調整だけしておいて、後からまとめて処理したい場合もあるかと思います。

画像リストで複数の画像を選択し、[ファイル]メニューの「複数画像を連続展開」を実行すると、それぞれの画像ファイルに設定されたパラメーター(未調整の場合は撮影時のパラメーター)で連続的に展開処理および保存が行われます。

「複数画像を連続展開」と保存ファイル名のルール設定

「複数画像を連続展開」では、保存ファイル名の設定として、日付や撮影情報を付加するルールが選択可能です。これを使うと、どのようなシャッター速度や絞り値で、どのカメラやレンズを使って撮影した画像かが、ファイル名だけを見てわかるようにすることも出来ます。まず「複数画像を連続展開」ダイアログの「保存ファイル名」で、「下記のルールで付け直す」(図の①)を選択し、次に「保存ファイル名のルール」で「撮影情報を付加する」(同②)にチェックを入れ、最後に「付加する撮影情報」(同③)でファイル名に加えたい情報をチェックすると、ファイル名サンプル表示欄(同④)に、設定に応じたサンプルファイル名が表示されます。この状態で「保存」ボタンを押すと複数画像の連続展開ジョブがバックグラウンド処理に登録され、保存されたファイルにはルールによる名称がつきます。

ちなみに、複数の画像ファイルの名称を変更する機能である、[ファイル]メニューの「名前の一括変更」でも、同じ情報付加ルールが使用可能です。

 

今回は、パラメーター設定の移植方法と複数画像展開についてお話ししました。RAW展開でちょっと便利な話、長くなったので第3回に続きます。

 

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