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今回は新しいカスタムイメージ「Gold」のお話です。このカスタムイメージに対応したカメラは当初PENTAX K-1/K-1 Mark IIだけでしたが、この記事が公開される頃にはK-3 Mark III、KFも対応機種に加わります。最新の Digital Camera Utillity 5 のRAW現像を使えばそのほかのカメラ(PENTAX K-3 Mark III Monochromeを除く)のデータでも使うことができます。
カメラとレンズ
カメラ:PENTAX K-1 Mark II
レンズ:smc PENTAX-FA 43mmF1.9 Limited・smc PENTAX-FA 31mmF1.8AL Limited ※smc43mmLimitdはまだまだ現役
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smc43Ltd 絞り優先 F1.9 露出補正 +0.3EV ほのかに感じる黄金色はこのカスタムイメージ でなければ再現できない
今回はあえてsmc43mmLimited(以下 smc43Ltd)を使いました。これはレンズの曇りを修理していただいて生き返ったからです。レンズの曇りはなかなか判断が難しいので、たまにメーカーさんに点検してもらうのがオススメです。実は私自身もこのレンズが曇っていることは点検していただくまで気づきませんでした。
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smc43Ltd 絞り優先 F1.9 露出補正 +0.3EV レンズの曇りが晴れてボケ味がスッキリした気がした(笑)
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smc43Ltd 絞り優先 F1.9 露出補正 +0.3EV 夏の暑さよりちょっとノスタルジックな雰囲気を感じるのはGoldおかげ
Goldの特徴的な色を後処理で再現するのは難しいと思います。ネガフィルムのような優しさを感じるトーンがありながら色の印象はスッキリしているも使い始めるとクセになります。
黄金色より赤みやシャドーのブルー
特徴的な黄金色を意識しすぎるより赤みの落ち着いた発色やシャドーに潜んでいるブルーを意識すると使いやすくなりました。
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smc43Ltd 絞り優先 F1.9 露出補正 +0.3EV 日陰のピンクもしっとり優しく再現してくれる
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smc43Ltd 絞り優先 F1.9 露出補正 -0.3EV 赤の主張が強くなりすぎず、存在感を残すバランスがある
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smc43Ltd 絞り優先 F2.5(連道外の自動補正) 露出補正 -0.7EV 光の当たっている水色は黄金色の影響を受けて少しくすんだ哀愁を帯びた雰囲気になる
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smc31Ltd 絞り優先 F1.8 露出補正 -0.3EV シャドーに潜むブルーを意識して影の映り込みを狙った
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smc31Ltd 絞り優先 F1.8 露出補正 -0.3EV このブルーにはシャドーの印象を柔らかくしてコントラストを優しくする効果もある
使い始めは特徴的な黄金色を強く意識していましたが、シャドーのブルーを意識した方がイメージが掴みやすくなりました。そのシャドーに入っているブルーが最初に紹介したネガフィルムを思わせるような優しいトーンの要にもなっています。
最後は夕暮れ
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smc31Ltd 絞り優先 F1.8 露出補正 +0.3EV 夕暮れどきは黄金色の印象が上がって哀愁を感じる色になりやすい
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smc43Ltd 絞り優先 F1.9 露出補正 -0.7EV 日が沈みかけるとブルーの印象が上がる
まとめ
Goldのポイントは制約がほとんどないことです。レンズもフリーで現行のカメラに対応し、Digital Camera Utillity 5でそのほかのカメラにも適用できます。そして、何よりもその色みやトーンのバランスが優れているのが特徴です。このところネガフィルムがエモいと言われているようですが、このGoldもかなりエモいと思いますので、ぜひお試しください。
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