※この記事は、ペンタックス(PENTAX by RICOH IMAGING)Facebookページからの転載です。

こんにちは。Andyです。そう言えば以前はよくDA Limitedを1本だけ付けて鎌倉やら谷根千を歩いたりしたなぁ。たまには単焦点もいいよね、と思い立ちました。仕事で久しぶりに訪れた母校の街、江古田を、PENTAX KPにHD DA 35mmF2.8 Macro Limitedを付けて歩いてみました。

用事が済んで17:00頃、まだ空は明るくて、それでポツポツ雨でも降りはじめたらいいなあと思っていたら、傘を差さずに歩けるくらいの軽い雨がポツリと降りはじめました。盛りを過ぎた紫陽花越しに路地を撮るには最高の条件です。

PENTAXのKマウントレンズには現在100mm,50mm,35mmの3種類のマクロレンズがあることは皆さんご存知だと思いますが、自分はこのLimitedの35mmが一番好きです。どのレンズも等倍撮影ができますが、焦点距離が短い35mmはその分画角が広い。

路地に咲く紫陽花を見つけた時、100mmだったら紫陽花のアップしか撮れないけれど、35mmなら「雨に濡れる紫陽花越しの路地の雰囲気」まで一緒に撮れます。
だからせっかく開放F2.8なのにF4とかF5.6まで絞ってしまうんですけどね(笑)ただし等倍近い倍率で撮影したい時には他のマクロレンズと比べてかなり被写体に近づかなくてはならないので、日差しが強い時には自分やカメラの影に要注意です。

しかし久しぶりの単焦点。「あ、この通りの雰囲気いいな」と思ってファインダーを覗くと「しまった狭い」と気づくことがしばしば。35mmの画角の感覚をすっかり忘れていました。でも慌てずにゆっくりと前後して距離と画角を掴んでいきます。そんなことを30分もやっていると「あ、そうそう。35mmってこんな距離感・画角だったよね」って思い出すプロセスがまた楽しいのです。

しばし歩いて、最後はお気に入りの喫茶店でひと息。このお店では以前によく写真を展示させていただいていたのですが、マスターが健在だった頃「いつか江古田の街も撮ってみてくださいよ」と言われていたのを思い出したのが、そもそも今回江古田を撮ってみようと思ったきっかけでした。

お気に入りのLimitedを1本付けて、気になっていたあの街を歩く。
まだ続きそうな梅雨空の休日、そんな一日も良いのではないでしょうか。

よく民家の庭やベランダに見かけるこのピンクの花、なんという花でしょうか。かわいいですよね。なんでもない路地の感じと組み合わせるのが個人的に好きです。

 

アガパンサスとパティスリー。慣れた手つきでしゃがんでファインダーを覗いたら全然距離感が違って、3歩くらい下がりました(笑)

 

こんな感じのいい路地が続きます。

 

意外と紫陽花無いのかなあと諦めかけたところにひょっこりと顔を出しました。盛りを過ぎた紫陽花も悪くありません。絞りを開けすぎると路地の感じが分からなくなってしまうので1,2段ほど絞ります。

 

江古田の隠れ家、珈琲店「ぶな」にてブラジル・サントスを。カウンターの向こうの壁面にギッシリ並んだカップから好きなカップを選ばせてくれます。こんな時にも35mmの画角がしっくり。

 

2019年7月8日(月)の投稿より