今回は家の近所に目を向けみようというお話です。

ステイホームのおかげ

私自身も近所に目を向けたのはステイホームのおかげでした。いつも撮っている街角はもう少し都会に出掛けることが多いですが、流石に電車に乗ってそれらの場所に行くのが躊躇される時期だったのでお散歩ついでにカメラを持って出掛けました。

コンパクトカメラやスマートフォンでも良さそうですが、個人的には一眼レフの方が撮っているという満足感は高かったです。今回紹介するのもそんな一眼レフカメラのKPを使った写真です。

レンズは、HD PENTAX-DA 21mmF3.2AL Limited 。基本はお散歩なのであまり仰々しいレンズは避けたいので、パンケーキタイプでコンパクトなレンズを選びました。

このレンズの良い点はフードも邪魔にならず小さなカバンに入れて持ち歩いても気にならない点です。さらに Limited シリーズの中ではコントラストが強いレンズなのでメリハリのあるモノクロ表現がしやすい特徴もあります。

と、言っても最初の写真からかなり暗めです。これは暗部を締めて強さをだすためにアンダー露出を基準にしているからです。ちなみに最初の写真の露出補正は-0.3です。露出補正以上に暗く感じるのは、日差しとレンズのコントラストの強さの相乗効果です。

コントラストが強めのモノクロはカッコよさをだしやすい

コントラストが強めのモノクロは黒の締まりがよくカッコよさをだしやすい特徴があります。デジタルフィルター:ハードモノクロームを使うのも良いですが、今回のような郊外で晴れの日に木漏れ日を撮っていると暗部が黒くなりすぎることがあるので、コントラストの少し強いレンズでアンダー気味に撮るのがオススメです。

この写真の露出補正は-1.0です。一見暗部が潰れているように見えますが、実はしっかり階調が残っています。この粘りはレンズとカメラの力です。

 

強めのアンダー露出にするのは、黒を引き締めるためで、撮影するときのコツは逆光や逆光気味の光を選ぶことです。逆光はもともとコントラストが強く、メリハリがあるので、多少アンダーが強くても光の当たった場所の存在感が残ります。

この写真の露出補正は-0.7です。ちなみに今回の撮影はプログラムオートとISO感度オートのプロフェッショナルモードを使っています(このモードについての詳しい話は、第1回のプロフェッショナルモードで撮ってみよう!を参考にしてください)。

プロフェッショナルモードにしたのは、このレンズの解放F値がF3.2で、画角は35mm換算31mm相当の広角レンズなので、絞りによる変化を意識するより被写体を狙う角度やタイミングに集中するためです。

モノクロは影が命です。ちょっと大げさですが、まずは晴れた日に出掛けるとその存在もわかりやすく、カッコよく撮りやすいはずです。

 

次回は、お手軽ウォーターワールド!です。



 

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第9回 モノクロ写真とサングラス!

第8回 眠れる名作復活。スラ イドショーを作ろう!

第7回 基準紙を持とう!

第6回 A4サイズにプリントしてみよう!

第5回 デジタルフィルターを 使ってみよう!

第4回 絞りを固定しよう!

第3回 露出補正を固定してみよう!

第2回 モノトーンの設定で撮ってみよう!

第1回 プロフェッショナルモードで撮ってみよう!