真四角写真

真四角写真とはフィルム時代の中判カメラの 6 x 6 のフォーマットで撮影することです。真四角の特徴は独特の緊張感で、その緊張感に引っ張られるように狙いが画面の真ん中に集まる日の丸構図が多くなります。それが一番安定するのが真四角で、それを外すのがその醍醐味と言えます。

機材とやり方

カメラは K-1 Mark II(以下 K-1 II) レンズは smc PENTAX-FA 43mmF1.9 Limited です。 K-1 II のクロップで 1:1 を選ぶと真四角写真が撮れます。気をつけなければいけないのは、クロップ撮影はRAWデータも1:1になることです。確かに自分でクロップを選んだので当然ですね(笑)。

レンズは視野角に近い方が狙いを決めやすいと思った程度でそれほど意味はなかったのですが、結果的には標準レンズの方が変化をつけやすいと思います。
ちなみにファインダー上は透過液晶に1:1の比率の枠線が入るので構図を決めやすいのが K-1 II にした大きな理由です。KPの場合は 3:2 で撮影したものを画像編集ソフトなどを使ってトリミングするので構図の追い込みが甘くなります。

K-1 IIの背面モニターを使ってライブビュー撮影するとフィルム時代の中判カメラのようなウエストレベルで撮影ができる利点はありますが、今回はファインダー撮影だけにしました。

ファインダー撮影の方がカメラの反応が早くリズム良く撮影できるからです。

真四角の罠

罠というとちょっと語弊はありますが、真四角写真で初めにやるのが日の丸構図の量産です。日の丸構図自体は悪い構図ではないのですが、そればかりになるのは問題です。

気がつくとピント位置が画面の真ん中にきたり(左)、右のように映り込みと実像で変化をつけるつもりが中途半端な2分割構図になることがあります。これも真四角構図が真ん中にポイントを置くと落ち着くためです。

もうひとつよくやるのが、カメラの構え方です。真四角はカメラが横位置でも縦位置でも結果は同じです。しかし、気づくと変わっている。横位置で構えていたのもが縦位置になっていることがあります。これ、必ずやるんです(笑)。

脱・日の丸構図のポイント

これは意識してポイントをズラすしかありません。最初は左の写真のように少しだけズラすことから始めます。右の写真のように近づくと背景がボケやすくなるのでズラしやすいと思います。

ちなみに今回の撮影も プロフェッショナルモード です。これは自分が動いて変化をつけることに集中するためです。

楽しく撮影が進んでいくとまた左のように画面の中心をポイントにした撮り方になります。例えば、右のように大きく前ボケを入れるのも変化の1つです。前ボケにしたいものにできるだけ近づくと絞りを意識しないプログラムオートのままでも自然なボケ味を使うことができます。

余談ですが、プロフェショナルモードの時はプログラムシフト機能を使うのはご法度なんです(笑)。

次回は、傾けてみようです。

 

 

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